=高校の金融教育義務化と金融リテラシー=
成人年齢の18歳への引き下げもあって、高校生の教育に22年から
金融教育が導入された。家計管理(金融商品 の特徴や資産形成)と、
人生の各ライフステージの特徴と課題などを学ぶという。
日本でかつて金融の授業を「受けた」はわずか7.2%だ(図表)。
9割以上が何も知らず社会人になっている。金融リテラシー調査でも、
日本人の知識は世界の主要国と比較して低い。
そうしたなかで進むのがキャッシュレス化であり、その対応も課題だ。
政府はキャッシュレス比率を32.5%から40%まで高めたい方針。
しかし現状では、高校生の88%(複数回答2022.8 Visa×MMD研究所)
が現金で支払っている。キャッシュレス化は、
お金の「見えない化」であり、これをどう理解させ、
うまく実践できるようにするかも課題だろう。